コロナウイルスが決定打に?20世紀の香港を象徴した水上レストランが明日事実上の閉店、その評価は?

中華

日本国内でも、コロナウイルス流行による経済の冷え込みが懸念されていますが、香港でも、20世紀、というか、中国返還前に隆盛を極めたレストランが明日、閉店する事が、香港経済誌で伝えられました。

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ある意味20世紀の香港を象徴した水上レストラン!

そのレストランの名は”珍寶王國Jumbo Kingdom”通称ジャンボ水上レストランです筆者が初めて訪れたのは、1980年、青年の船で、初めての東南アジア訪問の帰路に立ち寄った、と言うか、その当時の香港の定番中華のお店として、半ば自動的に旅程に組み込まれていたものです。

お店所有の桟橋から、ボートに乗って、水上に煌々と輝く、正に不夜城の如く浮かぶレストランは、今で言う、インスタ映えスポット以外の何物でもありません。

そして、当時は、店内ほぼ満席の賑やかな館内、いや船内に圧倒されます。

とてつもなく大きな円卓、銅鑼の音と共に、ウエイトレスさんがお料理を高く持ち上げて列を作って来る様子は、正に「満漢全席」の世界、手早く取り分けられたそれぞれの料理は、雰囲気も手伝って、正に美味、というか、圧倒された記憶しか残っていません。

でも、その時に初めて食べたマンゴープリンに、プリンってあの甘いものだけじゃなかったと初めて感じさせてくれたのだけは、鮮明に覚えています。

時は流れて、一昨年、風水のパワースポット香港仔を訪れた帰りに、外観だけ見えたJUMBOとの邂逅、そして、逃亡犯改正デモ本格化前に、予め日本から予約を入れて再訪したJUMBO。

40年の時を経たかの”名店”

約40年の時を経て再訪した名店は、40年間の妄想、膨らみすぎた期待からは、やや色あせていたものの、水上にあるレストランという特別感を大いに満足させてくれました。

少し古びれた感のある船内、食器も色あせてはいましたが、思いの他、海鮮料理は新鮮で美味しかった、但し、値段は、若干(かなり?)高かったのが残念なところ。これも”名店”としての矜持を示したかったのかも知れません。

確かに、ここ最近のガイドブックには載っていませんでしたし、地元の香港の人に聞いても、あそこはもう過去の店、という評価をあちこちで耳にしていましたが、あえて、私の中で、香港らしいお店として、永遠に記憶に残るお店だと思っています。

おわりに

今は逃亡犯条例改正デモから、コロナウイルス流行と香港をすぐには訪れる事が出来ないのが非常に残念です。

ひとつの希望として、香港経済新聞は”事実上の閉店”と言っている事、もしかすると、新たな資本、パートナーを経て、再建するのを、願ってやみません。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

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