トム・クルーズ最新作”トップガン・マーヴェリック”主役を務める飛行機は?

映画

いよいよ、”トップガン”の続編となる”トップガン・マーヴェリック”が今夏、公開されますね!

”トップガン”と言えば、トム・クルーズの出世作とも言われ、飛行機ファンの方でも、そうでない方も、一度は目にされた方がほとんどだとは思います。

あれから、30有余年、新鋭パイロットだったトム・クルーズ(ピートミッチェルというより、TACネーム、マーヴェリック)も50代を迎え、どう変わっているかも気になりますが、飛行機ファンにとっては、”トップガン”の時の主役を務めたF-14トムキャットもとうの昔に米海軍より退役してしまいましたから、その後釜は?

結論から言いますと、今回の主役はF/A-18(E/F)スーパーホーネットです!

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主役を務める飛行機は?

F/A-18E/Fは、言わずと知れた、米海軍の現役の主力戦闘・攻撃機です。元々は、米空軍のハイローミックス構想、つまり、当時の主力戦闘機F-15が高価過ぎる為、より低コストで、F-15を補完する構想に基づき開発された、YF-16とYF-17がルーツです。残念ながら、この競作はYF-16が勝ち取り、現在のF-16、航空自衛隊も、F-16を基にF-2を開発する等、西側諸国で多数採用された成功作となったのです。

残念ながら、敗れてしまったYF-17を米海軍用として活かしたのがF-18、その発展型がF/A-18E/Fな訳でして、今や米海軍空母の艦載機の殆どをF-18系列の機体が占め、戦闘機(FighterのF)のみならず、攻撃機(AttackerのA)の両方の用途に使え、発展型の電子戦機EA-18Gも活躍しています。あの、ブルーエンジェルスもF/A-18を使っており、近々E/Fに代替する予定です。

この様に、米海軍の主力戦闘・攻撃機をこの映画で使用するのは妥当とは思いますが、世の人の気持ちは様々、なんで最新鋭の機体を使わないの?との話題も持ち上がってきています。

何で最新鋭のF-35じゃないの?

最新の~と言うと、現在導入が進められているF-35、それも米海軍(航空母艦運用可能)F-35Cは?と言う事にはなるかと思いますが、それが不可能な理由はざっと以下の通りとなります。

1.F-35には複座型がない!

今回の映画製作について、トム・クルーズは、「とにかく実写にこだわった」と言っています。確かに、空撮や空母離陸のシーンを公開映像から見ると、実際にトム・クルーズがF/A-18に搭乗しており、”G”を体現しています。

但し、よく見ると、パイロットではなく、後席に乗っている映像です。勿論、トム・クルーズがいくらヘリの免許を取得していても、流石に、F/A-18を実際に操縦するのは、諸般の事情から無理なので、最終的には、後席映像が”実写”に一番近い選択となります。そこで問題となるのは、仮にF-35でそれが出来るのかと言えば、答えは”ノー”です。

飛行機ファンの方なら当然と思われるかも知れませんが、そもそもF-35には複座型が(今のところは)存在しない!のです。今や、訓練といえどもVRの世界、シミュレーター等で、必ずしも、実機を使用しなくても、あらゆるシチュエーションを再現することができる(らしいです)ので、今のところ、複座型はありません。よって、映画で後席実機映像は不府役可能な訳です。

2.F-35は最新鋭過ぎる?

F-35は、これから導入が進められていく機体ですので、まだまだ、生産機も少なく、映画に出演?させるには、機体のやりくりも困難だと察します。

又、最新鋭機である故、ステルス技術等、まだまだ機密漏洩の危険性もあり、前作のF-14の時のエンジンストール等ウイークポイントを晒すのは、軍事上も好ましくないのではと勘繰ってしまいます。

3.F-35のスタイルが?

これは、イメージ的なものかも知れませんが、F-35は確かに最新鋭ではありますが、冷静に見ると、チョット、ずんぐりむっくりしている感はあります(ファンの皆さんすいません)映画はあくまでイメージですから、F/A-18のスラリとした感じ、又、可変翼ではありませんが、F/A-18Fを遠目で見ると、あのF-14を思い起させるフォルム!が、前作との繋がりを感じさせるのには十分なのかも知れません。

4.やはり大人の事情か?

F-35は今まで申し上げた通り、最新鋭の機体でもあり、万が一、ロケで事故でもあった時は、大々的な騒ぎとなってしまうでしょう。導入当初には、初期トラブルはつきものですし、リスクが大きいですね。

又、F-35は従来のトップガン構想、格闘戦重視と言うより、ステルス性、システムによる連携によるアウトレンジ戦重視(映画空母いずもでは遺憾なく発揮されましたが)であり、マーヴェリックの破天荒な格闘戦を表現するのは、なかなか難しいのかも知れません。

又、ステルス最新鋭の機体として、あまりに宣伝すると、今回ある意味スポンサーと言われている中国の開発しているステルス機に配慮しているのかも知れませんね。

そういえば、マーヴェリックのアイコン、G-1ジャケットの背中の国旗が、前作では、日本と台湾(青天白日旗)が消えているのも中国に配慮したものと言われていますね。

他にも気になる機体が?

今作、F/A-18以外にも、何やらSR-71を彷彿とさせる様な機体(これは実写ではないかも)や、お仕事用以外?でP-51らしき機体も出て来るみたいなので、大戦機ファンの心にも刺さる(?)映画になりそうです。多分、P-51は複座なので、実写映像も楽しみです。

おわりに

何はともあれ、”トップガン”に胸を熱くした世代の方も、トム・クルーズファンにとっても、今年の夏(7月10日公開と言われています)が楽しみですね!

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

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