ドバイエアショーでボーイング777Xが派手なデモフライトを行ったのが話題となっています。
ANAでも777Xを20機発注していますので、早く就航し日本でも姿を見たいという方も多いでしょう。
計画・発注したが実現しなかった機体も
でも、ANAでは事業計画・発注まで進みながら、残念ながら導入されなかった機体もあります。
それは、欧州エアバス社のA340です。
今をさかのぼる事30年以上も前のお話
1990年に全日本空輸(当時)が長距離路線用として5機を発注していたんです。
株主総会で配られる事業計画書にも、富士山をバックに飛行するA340の絵が掲載されていましたっけ
それが、1995年になって、導入を2000年以降に延期する事となり、最終的にこの計画はキャンセルされてしまいました。
時期的には、ボーイング777を1990年にユナイテッド航空が大量発注して、2番目に全日空がワーキングトウギャザーWorkingTogetherとして開発から関わる事になった時期と微妙にシンクロしています。
やがて、ETOPSルールの適用もあり、A340の様に3発~4発のエンジンでなくても、双発でも洋上の運航に問題がなくなり、A340の採用するメリットは失われたのと想像されます。
速度も、777がマッハ0.84に対し、A340が0.82と、若干遅いっていうのもあったのかも知れませんね。
そんなわけで、全日空(ANA)のA340は夢となり、実現しませんでした。
まるでバックトウザフューチャー?
そんな中、皮肉にもコロナ禍でボーイング777がまさかの早期引退したり運航が縮小されている中
ルフトハンザが、本来の747より少し小さい長距離機材として運航していたものの、半ば引退していたA340を
一部復活する事に、そしてそれが羽田にも飛来する”珍事”が今起きています。
中でも、ANAと同じスターアライアンスグループなので、スタアラ塗装のA340が時折飛来しており
その中の”D-AIGW”は、”ルフトハンザ”のロゴが無い状態なのです。
一見すると、まるでANAの導入した5機のA340の中の1機がスタアラ塗装となって復活した如く見える!
正に、”珍事”と言うより”奇跡”に近い?
現在に蘇ったA340が最新のA350とすれ違う光景!
ルフトハンザでは、まだしばらくはフランクフルトー羽田線にA340-300を就航させる予定なので、この”バックトウザフューチャー”は見る事が出来るかも知れません。(今回は11月20日飛来時のもの)
おわりに
今回はあくまで”If”あの日あの時の世界ですが、
古くは、コンコルドをJALが導入する計画があり、その鶴丸のコンコルドの想像図に夢を躍らせた時代もあった事を懐かしく思い出しましたとすると大げさですかね。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
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