オリンピック特需後を見据えたルフトハンザ航空、古くて新しい機材戦略とは?

飛行機の話

現在日本国中、オリンピックの話題でもちきりです。

選手はじめ、オリンピック関連の需要が高まっている航空業界

かのバッハ会長もある航空会社の便で来日しました。 

その航空会社とは?

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ルフトハンザ・ドイツ航空

現在、フランクフルト~羽田線で、数少ないボーイング747-8”ジャンボ”を運航している

ルフトハンザ・ドイツ航空、ドイツのフラッグキャリアです。

バッハ会長も乗って来た”ジャンボ”ですが、コロナ禍の需要減でしばらく運航を停止して

いた機体が、復活して、再登板したものです。

ルフトハンザジャンボの座席数はFCY合わせて340~364席、勿論、満席状態での運航ではないでしょうが

かなりの収容能力です。

このジャンボ、オリンピック開催中の現在、ほぼ毎日1往復運航しています。

オリンピック後は需要が減る?

そこに、ルフトハンザから驚くべきニュースが舞い込んできました。

それは、”オリンピック後の需要減を睨んで、一時期機材を小型化する”というものでした。

確かに”オリンピック”のお祭り騒ぎが収まると航空業界も一時的にせよ、勢いを失うかもしれません。

そこで投入される機体が!

その”小型化”する機体が、一度は引退して、保管されていた”エアバスA340-300”を再投入するというものです。

いつも、私のブログをお読みいただいている方はご存知かと思いますが、現在主流の高効率であるエンジン2つの機体ではなく、もはや絶滅寸前である、エンジンが4つの機体です。

因みに、ルフトハンザの現在の主力、エアバスA350と比べてみても

A350-900 乗客数293~319 航続距離15,400km 

A340-300 乗客数257~298 航続距離13,705km 

747-8 乗客数340~364 航続距離14,815km 

大きさの順で行くと 747-8 > A350-900 > A340-300

意外とエンジン2基のA350がエンジン4基のA340-300よりも沢山の乗客を載せられて尚且つ長距離を飛べる

事がわかります。

事実、747-8の前はA350-900が羽田線に就航していましたので、今後の主力機になるのは間違いないでしょう。

但し、ルフトハンザの現在のA350の保有機数は16機、オリンピック後の集中期から、コロナ後の景気回復に伴う

需要増にすぐには対処できない可能性もあるでしょう。

そこで浮かんだのが、一度は退役したA350に近い規模の機体A340-300で一時的な機材不足を補填し

今後、A350や新型機が補充される前のワンポイントリリーフという”古くて新しい”計画

苦肉の策ではありますが、一旦退役した機体を蘇らせるのは、相当の決断と労力が必要であると思います。

これで、先行きの読めない需要供給バランスに柔軟に対応する姿勢は見習いたいものです。

ルフトハンザの柔軟な機材運用は他にも

今回復活した747-8ジャンボとA340-300は、航空ファンにも夢を与えてくれました。

ルフトハンザでは、さらに、来年夏を目処にA340-300よりさらに大きなA340-600の一部を復活させる予定とか

こちらも、羽田に飛来するのを期待したいものです。

因みにA340-600の諸元は 乗客数281~297名 航続距離14,630km です。

おわりに

このルフトハンザの機材復活計画は、ここ暫く、航空需要の増減と新型機材の導入によって、一時的なものが、

それとも、今後も永く続くのかというのは、予断を許さないところですが、航空ファンにとっては、いろいろな機体が復活してくれる事は有難い事ではあります。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

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