羽田空港と言えば、国際線国内線を問わず、離発着機が多く、珍しい機体も撮影するチャンスがありますが、実際には空港自体が大きすぎて、離陸後のダイナミックな姿を見るのは意外と難しかったりします。
離陸後の迫力ある姿を見るには?
各ターミナルの展望デッキからだと、離陸する瞬間が辛うじて真横だったり、滑走路端まで離陸が伸びるとやや後ろ側しか見られない事もしばしば。
でも、離陸した後の上昇する姿や、着陸進入時を真近でみられるスポットが、羽田周辺には数か所あります。
今回はその中で、冬のこの季節ならではのおススメスポットを紹介します。
それは城南島海浜公園です。
冬場のおススメ城南島海浜公園
城南島海浜公園は、今ブームとなっているキャンプ場、バーベキューができる都心から近い場所としても有名ですが、羽田B滑走路の延長上に位置している為、夏場は横風運用の際に、着陸進入している機体を手軽に撮れる場所として有名ですね。
でも、冬場になると、北風運用が主となる為、C滑走路のRW34R離陸が、離陸から上昇、旋回のヒネリが見られる機会が増えてきます。
主に、ヨーロッパや北海道等の北方面(日本海経由で中国、九州も含む)離陸の機体が多く利用します。
北海道方面向けの737等小型の機体は、離陸後すぐに真北へ変針する為、お腹だけを見る事にもなりますが、ヨーロッパ向けや777,A350等中大型の機体は、上昇中の姿を横から見る事もできます。
日曜早朝に離陸するエアロフロートA350
但し、注意しなければならない点も
但し、何点か気をつけなければならない点もあります。
1.風向きの変化
2.太陽の位置(時間)
3.場所によって、機体が急に現れる
4.最後まで油断しない事
ますは1.風向きですが、羽田空港は海沿いにある空港ですので、海面温度の上昇等により、冬場でも暖かい日中、南寄りの風になる事があります。
その場合は、夏場と同じく、B滑走路への着陸、C滑走路の南方向への離陸のパターンとなり、又、A滑走路からの離陸も出てくると、城南島からは全く見えない状況となります。特定の機体だけを狙う場合は、ここでアウトとなってしまうリスクもありますので注意しようがないですが、運に任せるしかないでしょう。
2.太陽の位置ですが、朝は当然東から上がってきますので、午前の早い時間は順光、ですが、冬の陽は短いので、昼になると、太陽は大分西に傾いて、逆光気味になってしまいます。
午後3時頃大分陽も傾いてきました
機体をキレイに撮るなら午前の早い時間、もしくは曇りを狙う事になりますが、逆光(逆境)でも、機体に一瞬太陽光が反射して、ギラッとした瞬間や、むしろ、機体をシルエットにしてしまう表現もアリではあります。
むしろシルエット強調で
3.バーベキュー場や砂浜のある場所からだと、羽田空港が見えますので、離陸から徐々に上昇してくる機体を事前に確認できますが、信王号所側、つまり東京航路側だと、空港は勿論見えず、公園の樹木の間から、いきなり機体が出てきて対応が遅れる可能性もあります。
悩ましいのは、FR24では、通信環境により情報が遅れがちになってしまいますので、AIRBANDのTOWERで”Cleared Take off~”をウオッチするか、FR24である程度滑走路に入った時期を見計らい、後は耳を澄ませて機体のエンジン音に気をつける事ですかね。
後は、機体が上昇してと遠ざかる機体を追い続ける事、変針して、ヒネリや機体上面を捉える事もできるかも。
でも、追い続けていると、後続の離陸を逃してしまう事も希にありますので要注意です。
見えなくなるまで気を抜かない
おわりに
以上の点に注意して、冬場の飛行機の迫力ある姿をご堪能いただければ幸甚です。
但し、全部の機体がCを使うのではなく、主として南向きの機体はD滑走路RW05を使うので、はるか遠くを上昇していくのを見るだけにはなってしまいます。
やや難点なのはアクセスですが、JR大森駅、京急大森海岸駅、平和島駅及び東京モノレール流通センター駅より京急バスで”城南島四丁目停留所”で下車徒歩3分
マイカーなら、有料駐車場ですが、都営公園の為1時間\100と割安です!
滑走路が見える側は第一駐車場、上昇中やヒネリを見るなら第ニ駐車場が近くになります。やはり、土日は混雑しますので、お目当ての機体がある場合は早目にどうぞ!
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
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