2021年も6月になりましたが、未だにコロナ禍の影響で海外からのエアラインが完全には復活していない状況が続いています。
そんな中、羽田空港(東京国際空港)の昼過ぎには、あるアメリカのエアラインが立て続け(日によっては3便)に到着します。
それがデルタ航空です。
平日の午後はデルタ、デルタ・デルタ!
まずは、14:00にシアトルからのDL167、使用機材はエアバスA330-900(neo)です。
シアトルから到着するA330-900neo
そして、その15分後にアトランタからのDL295、その10分後にデトロイトからのDL275、共にエアバス社のA350-900を使用しています。
アトランタとデトロイトから相次いで到着するA350-900
デルタ航空は保有機数700機を超える(機材数は世界第一位)エアラインですが、羽田への便は、アメリカのボーイング社ではなく、ヨーロッパのエアバス社の機材を使用しているのもユニークですね。
デルタがエアバス社の機材を使用し始めたのは、合併したノースウエスト航空から引き継いだ時から続いているんですね。
A330neoとA350の使い分けは?
一見、大きさもほとんど同じ大きさに見える機材であるA330-900(neo)とA350-900の両方を新型機として併用しているのでしょう。
事実、A330-300の後継としてA350-900を導入しているエアラインもあるというのに。
実際に標準座席数で比べてみると,,,
A330-900neo 260~300席
A350-900 300~350席
とA350の方が1割以上乗客を乗せる事ができる様です。効率からいうと、大きい方がお得、とも思いますが。
次に、機体の価格を比べてみましょう。(2019年のカタログ価格ですが,,,)
A330-900 2億9060万ドル 約335億円
に対し
A350-900 3億1120万ドル 約360億円
ここでも、約1割分位、A350の方が高いので、座席数との差はここでチャラと言えるかも知れません
A330-900neoはやや小さいながら、従来から使用しているA330-200/300 約40機の実績からも移行がし易く、片やA350は全くの新型なので、いきなり完全に置き換えするのは、難しいという見方もあったのかも知れません。
A330-900neoは、見た目は旧型のA330-300とあまり変わらないものの、実際はA350の技術もフィードバックされ、A330とA350の操縦資格の移行もスムーズに行く様ですから、コロナ禍以降にも柔軟な機材運用の変更が出来るのを見越しているとすれば凄いですね。
いずれにせよ、ヒコーキ好きにとっては、いろいろな機材が同じ時期に見られるのは嬉しい事です。
現在のところ、A330-900neoは、比較的航続距離に短い西部のシアトルから、そしてA350-900はデルタの本社であるアトランタとデトロイト、共に
距離の長い東部からの路線と棲み分けはなされています。
おわりに
同じく羽田に乗り入れているアメリカのエアラインは、ユナイテッドが毎日ではないものの1便、アメリカンも1便ですが、現在休止中と、寂しい状況が続いている中、一日に3便乗り入れているデルタ航空、これからも頑張ってほしいものです。
第3ターミナルに3機並ぶデルタ航空機
今回も最後までお読みいただき有難うございました。
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