東京オリンピック開会式の当日、東京都内を駆け巡ったブルーインパルス
残念ながら五輪マークは雲に隠れてしまいましたが、5色のスモークを曳いた
鮮やかな姿は、感動を与えてくれましたね。
通常は6機のブルーインパルス
今回は編隊での演技となりましたが、
赤・青・黄・緑・黒の5色のスモークとそれを率いる隊長機(スモークなし)の6機編成
良く見ると、隊長機のカラーリングがブルーインパルスカラーではないノーマル塗装機になっています。
1チーム当たり5機のブルーインパルス塗装機という事になります。
であ、何故、隊長機のみノーマル塗装機だったのでしょう。
ブルーインパルス塗装機は全部で10機
ブルーインパルスの機体は、通常のT-4練習機を特別に改修した機体(アクロ仕様機)が使用されています。
その改修点とは
ブルーインパルス塗装
スモークを出すオイルの噴出口(右エンジン側)追加
一説には、高機動用に舵も改修されていると聞いています。
このアクロ仕様機が、全部で10機、配備されています。
そして、ノーマル仕様機が1機だったものが最近追加され2機の計12機となっています。
通常の飛行展示に使用されるのが、6機ですので、単純に2編成(チーム)できる機数になっています。
何故12機必要なのか
通常の基地祭等の飛行展示では6機なので、12機は必要ないと思ってしまいますが、
今回、実は、A・Bの2チームが同時に飛行を行っていたのです。
1チームが、所定の展示飛行を行っていた時、もう1チームが上空で待機し、
万が一の故障アクシデントに備えていたんですね
必然的に5色のスモークを出せる機体は5機x2の計10機しかない為、スモークを出さない
隊長機(1番機)にノーマル仕様機をあてていたという訳です。
通常とは異なる編隊は貴重
ブルーインパルスは通常の展示飛行では、環境保護等の配慮から、カラースモークを
使用しておらず、今回のカラースモークそのものが貴重というのは良く言われていますが、
隊長機(1番機)がノーマルという編隊もそれ以上に貴重なものとなりそうです。
来月のパラリンピック開会式にも期待
オリンピック開会式は終わってしまいましたが、予定では8月のパラリンピック開会式にも
ブルーインパルスが飛行する予定になっています。
果たして五輪かそれに代わるものを描くのかという興味の他に、今回ご紹介した
貴重な姿が再び見られるかにも注目です。
おわりに
昨年は、原型機であるT-4のエンジンに問題があり、第一線機にエンジンを廻すという事で
アクロ仕様機が不足した事もあり、又、定期修理IRANに入る機体もあるかも知れませんし
何より、コロナ禍の影響で予断を許さない状況ですが、期待せずにはいられませんね。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
コメント