コロナ禍がなかなか終息しない今、せっかく発着枠を拡大したのに、海外の航空会社の新規、復活の噂もなかなか出て来ない羽田空港(東京国際空港)ですが、その中で、今でしか見られない、これから見られなくなる機体が存在します。
送迎デッキにも人がまばらな今こそ見ておきたい機体を紹介しますね。
6月末には退役してしまう737シリーズのアノ機体
先日、ANAの737の一部の機種に、”小さな”デカールが張られた機体が登場しました。
その737とは、737-700、就航当時”ゴールドジェット”として、ブルーのANAの中にあって一際目立った存在だった機体。
就航当時は名古屋を拠点に運航していた為に、名古屋城の金シャチに因んで?ゴールドカラーの特別塗装として活躍しました。
その後、通常塗装に戻され、一部は”エアドウ”にリースされたり、その後導入されていった737-800の影に隠れてしまいましたが
先に引退した737-500ドルフィンジェットを彷彿とさせる”寸足らず”のユーモラスな姿が好きな方も多かった事でしょう。
その機体が、いよいよ6月末をもって、最後の2機が引退してしまいます。
冒頭に書いた”小さなデカール”が、その引退を記念するものというのは、悲しすぎますが、特別塗装の”最後の花道”とも言えるでしょう。
現在活躍しているのが、”JA05AN”と”JA06AN”の2機、実際にゴールドを纏った最後の”JA02AN”はすでに退役離日してしまいました。
最後の2機は、現在、羽田でも国内各線で活躍していますので、”73S”の略号を見つけたら要チェックです。
送迎デッキからだとこの位までしか見られませんw
最近は、気温も高くなってきて、陽炎の影響でなかなかクリアにデカールが見られないのが辛いところです。
カツオブシを連想させる様なカタチ
こちらはまだデカールが貼られていないJA06AN、胴体の短さがオリジナル737を思い出させてくれます。
スターアライアンス塗装機
航空会社の多くは、自社の運航以外にも提携した各社との共同運航、コードシェア、マイレージの共通化等、”アライアンス”提携、同盟の意味グループを形成しています。
JALで言えば”ワンワールド”そして、ANAはお馴染み”スターアライアンス”です。
本来、グループに加盟すると、自社保有の機体の何機かを”アライアンス”塗装にしていますが、ANAについても、運航している主要な機体には、”スターアライアンス”塗装の機体が存在していました。
しかしながら、コロナ禍による航空需要の低迷から思い切った機体の早期退役を実行しているANAにあっては、メインであった777にも大量の退役機が出ており、スターアライアンスを纏った機体はすべて退役してしまいました。
現在ANAでスターアライアンス塗装の機体は、わずか3機、ボーイング767-300ER(JA614A),737-800(JA51AN),787-9(JA899A)だけとなってしまいました。
787-9は、今後もANAの主力機種として活躍する機体ですが,787-9のANA所有37機の内の1機、787シリーズだと75機の内の1機ですので、遭遇する機会は貴重です。
737-800にしても、39機、737シリーズ(先に述べた737-700を含む)41機の内の1機ですからこちらも希ではあります。
でも、何と言っても767-300ERのスタアラ、現在20機の内の1機ですが、767もいずれは退役が進んでいきますので、今の内かも,,,
今まではフツーにみられていた光景
ウイングレット改修はされていませんが、多分、このままの状態で退役を迎えるのでしょうか。
一応、JALの777も特別塗装機です。
737-800は今や需要の少ない国内線で経済的?でもある為、羽田でも目にする機会は多いはず。
国際線(現第三)ターミナルにて
比較的新型の機材である787-9ですが、JA899Aは国際線運用が主体となるので、意外に目にする機会は少ないかも。
ANAのその他気になる機体は?
コロナ以前は、最新鋭でなくても、その大きさから主力機材であった777、その分、特別塗装機も多いだけに、今後の動向が気になるのがSTAR WARS JET、確か運用期間が2020年までになっていた様な気がします。現在、羽田の駐機場で翼を休めています。
その隣には、東京五輪特別塗装機”HELLO 2020 JET”の姿も、こちらも、今後のオリンピックとの絡みもあり、気になるところです。
おわりに
今回は、退役、もしくは、退役が危惧される”絶滅危惧種”ANA編として纏めてみましたが、早く、新しい特別塗装機発表、や新型機就航等の明るいニュースに置き換わっていく事を願っています。
最後までご覧いただき有難うございました。
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