いよいよ明日、ルフトハンザ航空のエアバスA330-300が羽田にやって来ます。
実際は、オリンピックの帰国便で一足早く来ていましたが,,,
定期便として、約2週間の限定運航です。
エアバスA340とは?ここでおさらい
エアバスA340とは、最近では数少なくなった、エンジンが4基あるヨーロッパ製の
大型旅客機です。
現在は、より効率の良いエンジン2基のボーイング767,777,787、エアバスではA330やA350に
取って代わられて勢力を減らしもはや絶滅危惧種となってしまっています。
ルフトハンザでも、コロナ禍の需要減に伴い、エアバスA340も運航から外れ、休止状態になっていましたが
暫定的ながら、需要の回復と、新型機種の受領の狭間で復活したものです。
ルフトハンザによると、オリンピック終了に伴う、フランクフルトー日本線の需要減を見込んで現在運航
していたボーイング747-8”ジャンボ”に代わって2週間限定で羽田に運航するとの事
現在の羽田では、定期運航しているA340は無いので、本当に貴重な存在です。
姉妹機となるA330はエンジン2基
ご承知とは思いますが、エアバスA340には、機体の殆どを共通としているA330という姉妹機
があります。
でもこのエアバスA330は、現在の羽田でも運航しているエアラインが多い、人気のある機種です。
この両者、何が違うのでしょう?
海外エアラインで活躍するエアバスA330-300
A330はエンジンが2基の機体で、兄弟機とは言え、皮肉にもエンジンが4基のA340のライバルともなって
いる機体で、A340を置き換える存在でもあるのです。
実際、A340-300と、A330の現在の主力である、A330-300とは、胴体の大きさ、長さ共に一緒です。
単純に、エンジンが2基で4基と同等の仕事ができるのなら、より効率の良い2基で済ませるのが
セオリーですよね。
今や、長距離洋上を飛ぶ航路でも,ETOPS承認でエンジン2基で賄える時代ですので、エンジン4基の
アドバンテージは無くなってきましたし。
でも、飛行機ファンとしては、エンジン4基の機体は、ジャンボもそうですが、古くは、707や DC-8を彷彿
とさせる、憧れの機体でもあります。
A340とA330とのエンジン以外の違いは?
右がA340-300、左がA330-200
A340とA330の違いは、一言で言ってしまえば、エンジンの数の違いですが、
よく見ると、それ以外にも細かい部分に違いがあります。
まずは、A340のほとんどの機体には、機体の真ん中に、もう1基の”脚”があります。
これは、エンジン4基で重量が増えているのを支える為ですが、古くはDC-10を彷彿とさせますね。
A340の”真ん中の脚”
もう一つの外見上の違いは、”垂直尾翼の大きさ”意外にも、大きいはずのA340の方が小さい(低い)
んです。こちらは、A330-200タイプが、逆に、大きい(1m位高い)のですが、こちらは、ジャンボの
長距離版、747SPと同じで胴体が短くなると方向安定性を保つ為とも言われています。
先ほどの”真ん中の脚”に伴うやや前傾した姿勢と、”低い垂直尾翼”で、兄弟と言えども、全体のフォルムが
かなり違っても見えますね。
今回の復活の間に両者の違いをしっかりと見ておきたいものです。
おわりに
A330とA340、A330の方は、neoとして、A350の技術を取り入れて、今尚進化を遂げています。
今なお進化するA330系列、neoと呼ばれるA330-900
片やA340の方は、大分前に生産を終了して後継機もない状況
正に明暗を分ける兄弟となってしまいましたが、
ルフトハンザでは、現在同じく休止しているA340-600も、一時的ながら、5機を復活させる動きも
ありますので、そちらも、羽田他、日本に来る事も期待しています。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
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