今春から、日本の拠点を成田から羽田に移したデルタ航空、今日は、一つのエポックメイキングな出来事がありました。
デルタ航空と言えば
デルタと言えば、アメリカの航空会社ですね。当然、自国製の航空機をメインに使っているイメージですね。
第二次世界大戦より前に創業し、アメリカ国内線中心から徐々に国際線にも進出して行きましたが、初めて日本(成田)に到着したのは、今はなきロッキードl-1011トライスターでした。
その後、経営破綻等紆余曲折を経て、ボーイング747等を運航していたノースウエスト航空と合併し、世界最大の航空会社になったのでした。
日本へは、やはり米国ボーイング社の767や777を中心に運航してきましたが、最近になって、欧州エアバス社のA330を導入したのを皮切りに、A330neo、A350を導入し、羽田運航の中心となってきています。
アメリカ製の777
そこへ来て、デルタ航空の保有するボーイングの777が完全に退役するというアナウンスが流れてきました。
既に、コロナ後の少ない羽田への定期便からは、777が消えて久しくなっていましたので、もう見納めかと思いきや…
本日10月29/30の貨物便に最後の777が運航されるという嬉しいニュースが飛び込んできました!
777と言えば、同じボーイング社の747ジャンボがほぼ退役してから、エンジン双発ながら、それにほぼ匹敵する規模の大型機材です。しかしながら、エンジンが4基だったジャンボから、たった2基のエンジンで同様(かそれ以上)のパフォーマンスを誇る777にはどちらかというとヒール(悪役)的にも映りました。
他の航空会社でも747から777へシフトするところが増えてくると(JAL、ANAも含めて)ジャンボを追い出した奴というイメージがある方もあるかと,,,
そんな777も、コロナの航空不況で、その余裕のある大きさを持て余してしまう場面が残念ながら増えてきてしまっています。
先日のANAの経営再建案の中でも、大型機材の早期退役の中心にさえなってしまいました。
デルタ航空についても、同様に、より高効率の中型機であるA350やA330neoが主役となって、今回の引退劇を迎えてしまったのですね。
でも、A350~については、いずれも欧州エアバス社の航空機です。
国際線といえばアメリカ製?
国際線というと、ダグラス、ロッキード、そしてボーイングというイメージを持つ世代の方からは、一抹の寂しさを覚えるかも知れませんね。
それより前の世代の人は、イギリスのヴィッカース、デ・ハビラント、オランダのフォッカーという名前もあがりますから”歴史は繰り返す”?
おわりに
ともあれ、歴史のひとつのページとして、”アメリカ”製の機体の”アメリカ”の航空会社からの引退、残念ながら、静かに見送っていきましょう。
因みに、現在”アメリカン航空”は”アメリカン”の機体、ボーイング787を運航していますので、ご安心を。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
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