デアゴステイーニジャパンから、又々マニア心をくすぐる新規定期購読雑誌(?)が刊行されました。
いずもをつくるシリーズ創刊!
海上自衛隊の主力護衛艦”いずも”をつくるシリーズです。
護衛艦と言っても、現在は対潜ヘリ等を搭載して運用し、諸外国からは”空母”と位置づけられている、米海軍風に言うと”対潜空母”であり、行く行くは、V/STOL戦闘機F-35Bライトニングを搭載(艦載)し、文字通り”空母”的位置づけの運用する予定と言われている”旬”な海上自衛隊最大の護衛艦です。
近年、公開された”空母いぶき”も、フィクションではありますが、この”いずも”級を改修して、ジャンプ台とも言われる傾斜をつけたら、戦闘機のみならず、攻撃機としても運用が可能な設定になっています。映画ではそこまで描かれていなかったものの、原作(漫画)では、想定がされています。
デアゴステイーニ社では、以前にも艦船シリーズとして”戦艦大和をつくる”や”零戦をつくる”(現在も刊行中)等の軍事モノ刊行していますが、若干、知名度、人気度に差がある”いずも”を刊行した事に、マニアをしてはまず拍手をしたいと思います。
第1号はお求めしやすい499円!
定期購読雑誌は、大体創刊号は、値段を安くして”顔見せ”的に、購買層を獲得しようという戦略を取っています。
”いずも”にしても、創刊号は499円!という破格な値段を設定しています。しかも、艦載機のキモである対潜ヘリコプターSH-60Kが付いています!(オマケ?)
私もまんまと引っ掛かって、創刊号(1)を買ってしまいました。
果たして?
第1号のパーツ
まずは、艦体部からみてみると
TVのCMでも、雑誌でも、BIG BODY メタルボデイと謳っています。
確かに、今回の”艦首部”と”ソナー”は重量感のある”メタル”でした。(昔で言うところの艦底色byレベルカラー)
でも、”艦首甲板”は、プラ製でした。尤も、LEDと光ファイバーで甲板の誘導灯類が”光る”ギミックが組み込まれるので、メタルやダイキャストでは細かい細工が出来ないでしょうし、全部がメタルとなると、完成時の重量も相当なものになるでしょうから、これは我慢…
甲板(前部)塗装やギミックの孔等プラじゃないと無理?
艦載機は?
SH-60Kそのものは、1/250としては、塗装済みで、なかなか精密に出来てはいます。
これだけでも”いずも”?
もともと、SH-60Kは、アメリカ、シコルスキー社のSH-60シリーズからSH-60Jとして使用してきたものを日本で独自に改修した機体であり、なかなかモデルアップされたものが少なく、増してや1/250というスケールではあまりないので、ヒコーキファンにとっても希少価値があります。
モデルは、ローター裏や、機体下面まで綺麗に塗装され好感が持てます。
SH-60Kの底面、ちゃんと塗装されてい〼
でも、艦載機(これからの艦載機、地上支援車両等)はメタルかダイキャストにしてほしかった、というのが、正直、個人の希望です。
昔の天賞堂や、青山SINGS CLUB等での精密ダイキャストに憧れを抱く身にとっては、微妙…?
続く2号には、将来の主力となるF-35Bライトニング、3号にはCV-22オスプレイが”オマケ”として付いてくるので、そちらにも期待したいところです。
因みに、SH-60Kのメインローターは当然別部品なのですが、ハメ込むのがキツく、入れてしまうとスムーズに回るのですが、一旦ハメてしまうと、抜けなくなってしまうので、完成までの保管するのに苦労しそう。
実際に完成させるまでどのくらいかかるのか
さて、折角1号から買ったので、できれば全巻揃えて、”いずも”を完成させたいとは誰しも思うもの。
ではどの位の費用と期間と(根性)が必要なのでしょうか。
第一号では、そのロードマップと言うべき、シリーズガイドが掲載されています。
それによると
艦首・前部の組み立て 1-20号
中部の組み立て 21-40号 (第1エレベーターの組み立て含む)
艦橋前部の組み立てとメインマストの組み立て 41-70号 (格納庫の組み立て含む)
艦橋後部の組み立て 41-70
第2エレベーターと、後部・艦尾の組み立て 71-90号
配線の確認と全艦の組み立て 91-110号
まずは、期間
週刊として刊行予定なので、7日x110=770日 約2年と1か月半、 つまり、今のところ、最終号は2023年2月末頃となります。
次に費用
第1号=499円、2号~110号は@1,990円なので、 499+(1990×109)=217409 217,409円(税込み)となります。
これが、高いか安いか、最後までモチベーションを続けられるかは、あなた次第です。
どんな人が購入するのか想定してみると
果たして、この金額と期間を”いずも”に賭ける事ができる人、を想定してみましょう。
まず、揚げられるのが、
1.いずもを建造した人、それに関わった人
自分たちが天塩にかけたフネを記念碑として、ご家族や友人に誇る、又、家宝として、伝えていく、というのもステキですね。
2.いずもに乗った人、OB
やはり、自分の乗り組んだフネですから愛着もひとしおでしょう。
3.自宅にミュージアムをつくる人
今まで自分の集めたコレクションと共に、自宅に一大~ミュージアムをつくる。オトコの(女性もいらっしゃるかも)ロマンですね。
4.とにかく、広い家(とお金とヒマ)があるので、飾っておく
これも羨ましい環境の方ですね。
でも大体の方は
5.勢い勇んで買ったが、途中で挫折…というパターンも多いのでは?
考えられる挫折パターンを列記しておきますので、老婆心ながらご注意くださいね。
途中で挫折してしまうトラップは?
それは
1.定期購読していなかったので、途中買い忘れて、組み立てが出来なくなった
これは、本屋さん、又はデアゴステイーニジャパンに”定期購読申込み”をすれば解決できます。
でも、本屋さんへ”取りに行く”パターンは危険です、つい何号も引き取り忘れると、重くなる(メタル…)し嵩張る
最近のエコブームで、包装、袋代もバカになりません。って本体価格も@1990円なので、10号まとめると…
2.途中でパーツを紛失してしまった。
3.組み立て途中でパーツを破損してしまった。特にマスト等が折れると、相当おれる…
4.配線及びギミックがうまく作動しなくなった。わからなくなった。
2~4も、いきなりモチベーションをダダ下がりにしてしまいます。ご家族に応援していただきましょう!
”いずも”には現実的な挫折トラップも
でも”いずも”には、もっとモチベーションを下げる危険性が潜んでいます。
それは、
実際の”いずも”が大規模改修中である事
幸い、というかわかりませんが、当面、フィクションである”いぶき”の様なスキージャンプ台は接地されませんが
2020年度の改修では、甲板の耐熱強化や電源設備の設置が行われているとの事です。ちょっとしたマイナーチェンジで
モデル製作途上で”最新”ではなくなってしまうかも、
でも、もっと深刻なのが、2024年度末からの2度目の改修です。
何と、艦首形状が四角形への変更(現在は台形なのです。)が行われるらしいです。
まあ順調に完成しているのが2023年なので、一年位は、ギミック等で遊び飽きた頃、ですかね。
いやいや、一般人にとっては、20万円を超えるオモチャ、デアゴステイーニさんには、アフターケアとして
甲板改修キットでもきっと出してくれるのを期待しましょう。
艦載機にも変化が?
艦載の対潜ヘリSH-60Kについても、2020年10月に、能力向上型SH-60Lがテストを開始しました。
外観上は、ローターの先や窓の形状が異なりますが、機体に大きく書かれている機番(1号のSH-60Kは23号機)
78号機からはSH-60Lに切り替わっていく予定ので、気になる方は、自主改修?
又、未だ配備されていないCV-22やF-35Bの実際の塗装等も気になるところです。
オプションもあり〼
そうそう、艦載機及び支援車両、支援船(いわゆる曳船、タグボート)まで”艦載装備コレクション”で追加購入できます。これも、陸上自衛隊の74式まで揃えてあるので”沼”ではあります。
艦載機もアップデートされた場合、追加できるといいですね。
この”艦載装備コレクション”も、多分プラ製で少々値段が高い、6600円~9350円のと、4月5日が申込み締め切ってしまう事、完成してから買えた方が親切では?
あと、戦車があるなら、LCAC(エアクッション艇)やAAVP7A1もモデルアップして”いずも”の廻りをウロウロさせては、とも思うが、今回はWL(ウオーターライン、喫水線より上のみのモデルの事)ではなく、フルハルモデル(鑑底まで全部)なので…
では支援船はどう飾るのか?疑問は残る…
おわりに
以上、所詮、全巻読破?完成?させる気力と根性のない輩のひとりごととご容赦ください。
私としては、SH-60Kが499円ならお買い得、と思いましたが、F-35Bが1990円!となると微妙です。(勿論、本体”いずも”が主ですが)
果たして、最後まで完成?完走!される方はどのくらいいらっしゃるのか、はたまた、デアゴステイーニさんが本当に最後まで
刊行されるのか、要注目です。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
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