コロナウイルスが未だに蔓延していて、ヒコーキファンにとっても、基地祭、イベントは軒並み中止、その鬱憤を、日常着るものに取り入れ、せめてもの気晴らしにしたいと思う方もいらしゃるでしょう。
趣味にこだわったファッション
民間機ファンであれば、空港のエアラインショップに行って、各航空会社や航空機メーカーのロゴの入ったTシャツやパーカ等、で気分を味わうのも良いでしょう。
でも、ミリタリー系のファンにとっては、古くはアメ横や、沖縄、東京横田等の基地周辺のサープラス(放出品)を取り入れていた方も多かったのでは?
最近は、ベトナム戦争等での実際の放出品等も少なくなり、又、経年劣化等で、なかなか日常で着こなすのも難しくなっていますね。
今年、やっと続編が公開となる”トップガン・マーヴェリック”の”トップガン”が公開された頃、ブラックのMA-1を始めとした、フライトジャケットが流行り始めた頃から、放出品ではなく、本物を作っていたメーカーが新品を市場に流通させる事となり、一気にミリタリー系ファッションはメジャーになりました。
現在では、普通にショッピングセンター等でも、それ系のブランドショップが盛況で、もはやミリタリーに拘らず、かっこ良いファッションの一部として取り入れらえれていますね。
元々、ミリタリー系のかっこ良さは、”男らしい”から来ていましたが、今や、女性、子供が着ても、より可愛らしいとか、抵抗なく着こなしていらっしゃいます。
MA-1が流行りだした頃、N商店の店員さんも、「男が着るならビシッとサイズを合わせるのが基本ですが、女の子がダブダブのMA-1を着るのも可愛いよ」なんて言ってましたっけ。
そんな、ある意味、MA-1を基本としながら、現在展開しているブランドの特徴を紹介してみましょう。
アルファインダストリーズ
言わずと知れた、MA-1を日本で広めたとも言えるブランドです。今ではそのライトゾーン版であるL-2Bやヘビーゾーン向けN-3、ジャケットのM-65等幅広く販売されています。もともと、セージグリーンで、パッチ、ワッペン等付けてていない、カジュアルでも合わせやすいものが多いですが、逆に、純粋なファンにとっては、主張が足りないという方もあるかも知れません。
勿論、オリジナルブランドの証である、Alfaの「A」マークをアレンジしたロゴを付けたウェア類もありますので、街で目にされた方も多いですのでは?
ミリタリーファンにとっては、MILスペックにこだわる方もいらっしゃるかも知れませんが、もはやMA-1は米軍ではとっくの昔に正式採用からはずれていますからね。
初心者にとっては、抵抗なく始められるブランドですね。
アヴィレックス
ちょっと前は”相棒”で寺脇康文サン扮する”亀山刑事”が、場面毎に着替えて?登場するMA-1系を初めとするパッチデコレーションされたフライトジャケット、カッコ良かったですね~
でも、一着数万円するフライトジャケットを、1回当たり2-3着着替えるって、刑事さんってとんなにお金持ち?って違和感はありましたけどね。
アヴィレックのジャケットは、実在する飛行隊等にインスピレーションを受けて制作しているジャケットですから、ミリタリーファンにとっても、リアルにカッコ良く作ってあります。
あくまでも、インスピレーションを受けて(アレンジして)作っているので、実際のパイロットが業務で使用するものとは、言い切れませんので、その辺りは納得してくださいね。
古い話ですが、”白バイ野郎ジョン&パンチ”で日本でポリスファッションが流行った頃も、「アメリカ国内では、法律に抵触しますので、着用しないでください」と但し書きがありましたし、逆に、日本国内で日本の警察官のリアルな服装をするのは、犯罪になっちゃいますよね。
アヴィレックスって、結構、特殊部隊とか、機密性の高い部隊をモチーフにしている事も多いので、例えば”SEALS”米海軍特殊部隊等、ビンラデイン暗殺にも関与している部隊と間違って、テロの標的にされてもたまりませんから、くれぐれも、アメリカ本国では注意が必要ではあります。
日本では、”SEALS TEAM2”って着ていても、「シールって何?」って感じでしょうし、見る人には判るっていうのが、マニアの心をくすぐるのかも知れませんね。
でも、最近は、結構強面の人ご用達になっているのは、価格が(私にとっては)高めだからかも知れません。
ザ・リアルマッコイズ
こちらは、ミリタリーと言っても、上記2社がカジュアルなのに対し、”リアル”と名が付く通り、オリジナルに拘った造りの日本のブランドです。
日本のブランドと言っても、ジッパーの材質から、縫製等、オリジナルに忠実に再現しているだけに、お値段もそれなりに”お高い”ですが、第二次大戦モノから、革製A-2ジャケット等、細部までこだわっていて、現在、オリジナルの入手や気軽に着こなすのが困難な今、ある面、オリジナル以上にホンモノ感がある造りではあります。
第二次大戦、と言うより大東亜戦争時代の、フライングタイガースもの等感涙の出来です。
残念ながら、創業されたイラストレーターの方からは紆余曲折を経て、経営も業態も変わって来ていますが、これからも、ミリタリー系には力を入れていただきたいものです。
おわりに
現在、アルファ、アヴィレックス共に、(夏の)セールを開催中です。冬物はもちろん、Tシャツも含めて、かなりの割引をしていますが、ミリタリー系にとっては、基本、オリジナルデザインは流行に関係なく不変のものですから、日頃はなかなか手が出ない(私は)ブランド、次の秋冬、いや、これから何年も使えますので、気に入った部隊やヒコーキモチーフのモノが有ったら、”買い”かも知れませんね。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
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